「致知」という月刊誌のなかの、鍵山秀三郎先生の執筆を
転載させて頂きます。
求めるばかりではなく、いま与えられているものごとに
感謝の心を持つ「領収書の人生」を歩めと教えていただきました。
日本には領収書の生き方をしている方が大勢おられますが、
そういう方は世間から注目されることはありません。
もっともっと、際限なく求めて欲しがって生きるのは、
「請求書の人生」であり、派手で目立つのに比べて、
領収書の生き方をする人は地味で人目につかないところが
共通しています。
古人は、人の交わりがともすれば「利交」に陥りやすいと論して
います。虚しい交わりの中で貴重な人生を終える人が多くいます。
領収書の生き方をしている人の交わりは、「素交」といい、
友人としての三原則を不知不識のうちに守っています。
友の過ちに対しては、それを見過ごさず、真心を込めて
忠告する。
友のよきことに接した時、心の底から喜ぶ。
友が困難に陥り、災難に遭った時、決して見捨てない。
何度も読む。 空を仰ぐ。 そして歩く。