「親いろせ神何あらんとぞ思ふああこの心猛くあれかし」
少子化の現代から想像のつかぬ、11人の子どもを育てた
歌人、与謝野晶子の歌でございます。
約五万首の歌を詠み、政治、家族制度、社会問題に鋭く活発に発言した著作。
文部省の制度に縛られない文化学院の創立など。63年の生涯にわたる業績。
どれをとっても半端ではない。
与謝野馨 経済財政担当相(財務・金融相も兼務)は、
祖父与謝野鉄幹と、祖母与謝野晶子のことにこう述べている。
「家計、子育すべてを担った晶子と、さまよう鉄幹。
巨大な才能と向き合える人間としての魅力が鉄幹にあったのか。
晶子には欠け鉄幹に備わっていたものは何だったのか。
自分はどちらなのか。
人間の才能の発露は複線形だとつくづく感じる。
釣り合わないような才能が反発しあったり引かれあう不思議。
それこそが、人間の本質か。
政治の世界の深淵もその辺りにあるのだろう。」
2月16日内閣府が発表した平成20年10月ー12月期の
実質GDPが前期比年率12.7%減と落ち込んだ。
昨日の記者会見で与謝野氏は、こう述べた。
「戦後最悪、最大の経済危機だ。」